アラフォー統合失調症患者が考える『就職』
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労働への道は険しい
こんにちは、咲です。
統合失調症や鬱病、双極性障害など、精神障害者の就職はなかなか難しいですよね。
かく言う私も、約40年の人生の中でまともに働けたのは7~8年だけ…。
病気を隠して面接を受けて、なんとかアルバイトを始められたとしましょう。
大体体調を崩して、早々にアルバイトをやめたりして(結構あるあるじゃないでしょうか。)
今回は、統合失調症の私が、就職について考えていきたいと思います。
統合失調症でも働きたい
統合失調症に限らずですが、精神障害者の方の中には「働きたい、でも働けない」という方が多いのではないでしょうか。
私も、そのうちの一人です。
私は、精神病を発症してから、仕事らしい仕事ができたことはほとんどありません。
3年ほど躁状態で、早朝5時半から深夜1時まで働いていた時期があるくらい。
それ以外は、アルバイトを始めても3日でパタッと辞めてばかりでした。
仕事はしたいのです。
老後の不安もあるし、人並みに労働したい。
自分でお金を稼いで、一人で生活して、貯金もしたい。
しかし、精神障害を隠して面接に通っても、仕事を続けることは何より難しかったのです。
統合失調症患者が職場に溶け込むことの難しさ
では、何故仕事を続けることが難しいのでしょうか。
私が思うに、3つの理由があります。
1.人間関係
新たに仕事に就くということは、大きなストレスです。
※ここでいうストレスとは、精神的緊張の事です。
本来、統合失調症患者にとってストレスは大敵。
症状の悪化や再発を招きかねません。
しかし、アルバイトなどを始めるときには、このストレスは避けようがないのです。
このストレスによって、病状に揺らぎが起きることがほとんどなのではないか、と私は感じています。
例えば、統合失調症の症状の一つに、『被害妄想』があります。
・誰かが悪口を言っている
・誰かに見張られている
・嫌な目でこちらを見ている
といった症状です。
仕事を始めたばかりの頃は、誰でもミスをすると思います。
ところが、統合失調症患者というのは一つのミスでストレスが限界に達し、途端に被害妄想で苦しめられたりするのです。
(チーフの〇〇さん、私がさっきミスしたから怒ってる…)
(バイトの〇〇さんと〇〇さん、隠れてコソコソ私の悪口言ってる!)
こうした被害妄想によって、職場で人間関係を築くのが難しくなり、仕事を辞めてしまう経験をした人は多いでしょう。
2.病状の不安定さ
統合失調症の病状というのは、なかなか安定しないものです。
安定したと思っても、先ほどの被害妄想の例のように急に不安定になったりすることもあります。
病状を安定させることの難しさが、長期に渡って就業することの難しさに繋がっています。
3.薬を服用することの弊害
統合失調症患者にとって、薬の服用は欠かせません。
しかし、薬を服用することの弊害もあると私は感じています。
私の場合ですが、薬を服用することによって喉が渇きやすくなり、頻繁に水分を摂らないと口の中が渇いてうまく話せなくなります。
例えばスーパーでアルバイトをするとなると、休憩時間までは水分は摂れません。
うまく誤魔化して水分を摂る許可が出たとしても、そのペースは異常ですから、何らかの病気を疑われることもあるでしょう。
※実際に健康上の不安がないかを何度も確認され、プレッシャーからすぐに退職した経験があります。
喉の渇き以外にも、場合によっては仕事をするのに差し支えるほどの副作用を抱えている人もいるかもしれません。
人生100年時代
現在、この日本では、政府主導の人生100年時代に向けた取り組みがなされています。
この長寿の国で、いづれ私たちは、80歳まで働くようになっていくのかもしれません。
高齢者の就業促進策に取り組むことが明記された、『人づくり革命 基本構想』(参考URL:https://www.kantei.go.jp/jp/content/000023186.pdf)を読んで、改めて思います。
人生100年時代を迎える中、現在でも働くことが難しい私たち『統合失調症患者』は、一体どのような選択をしていくべきなのでしょうか。
私が考える『これからの精神障害者の働き方』
統合失調症患者が長期に渡る安定した就業を望む反面、実現させるのは難しいのが現実です。
歳を重ねる毎に、募る不安。
このまま一生働けないのか。
だとすれば、人生を生活保護で終えるのか。
それとも、親の遺産でグループホームに入り、友人も家族も面会に来ないまま一生を終えるのか。
それすらもないか。
職場でそつなく仕事をこなすのは、夢で終わるのか。
でも、私は思うのです。
それであれば、自宅で一人で出来ることを始めてみてはどうだろうか、と。
例えば、webライティング。
クラウドソーシングサイトに登録して、自分の興味あるジャンルで記事を書いてみる。
最初は報酬は少ないかもしれないけれど、続けていけば1文字あたりの単価を伸ばしていくことも可能ですし、人と直接顔を合わせることもない。
何より自分で仕事の量を調節できるので、大きな負担もありません。
私は実際、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトで、報酬を得ています。
言葉を綴ることから始めよう
webライティングというと、難しく感じるかもしれません。
でも、安心してください。
統合失調症や双極性障害、鬱病などを抱えながらwebライターとして活躍している人はたくさんいます。
Twitterで検索すると、試行錯誤しながら頑張っている人たちに出会えます。
それでもwebライターが難しいと感じるようでしたら、まずはブログを書いてみてはいかがでしょうか。
言葉を綴ることで、新しい人生が開けるかもしれません。