今日も、統合が失調している。

精神障害者の労働は何故難しいのか


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こんにちは、咲です。

新居へ引っ越してから体調が優れず、寝込む日が続いています。

これを読んでくれているあなたは、毎日をどんな風に過ごしていますか。

時々、読んでくれている人と話してみたいなと思ったりして。

 

さて、今回は当事者として精神障害者の労働について考えてみたいと思います。

 

 

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統合失調症等『精神疾患』を抱えながら働くのが如何に難しいことか

統合失調症鬱病双極性障害などの精神疾患を抱えながら働くのは、本当に難しいことです。

症状が落ち着いたと思ってアルバイト等始めても、長く安定して働ける人はかなり少なく、”独立行政法人 高齢・障害・求職者支援機構 障害者職業総合センター”によれば、精神障害者の職場定着率は就職後1年で34.6%にまで落ちてしまうといいます。(ハローワーク調査による)

この数字こそが、精神障害者にとって如何に労働を続けていくことが難しいかを物語っているでしょう。

下記に参考URLを添付しましたので、よろしければご覧ください。

 

 

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出典URL

www.nivr.jeed.or.jp

 

 

 

精神障害者の労働の継続が難しい理由

では、どうして労働を継続することが難しいのでしょうか。

私が精神障害当事者として考える、その理由を考えてみたいと思います。

 

1.当事者でなければ病気を理解することが難しい

まず第一に、『病気への理解』という関門があります。

統合失調症鬱病等、実際に精神疾患を抱えながら生きている私達(敢えて私達と言わせていただきます)は、当事者であるからこそ病気の症状を理解していますが、そうでない人達にとっては精神病一つひとつを理解するということはなかなか難しいでしょう。

理解してもらうために自分の病気の特徴やその時々の体調を周囲に説明すること自体が、逆に大きなストレスになることもあります。

『理解されない』ストレスから、仕事を辞める人も多いでしょう。

 

2.精神障害をオープンに出来ない

自分の抱えている精神障害を『オープン』にせず、所謂『クローズ』で仕事をする人もたくさんいます。

クローズで就職した方がオープンの場合よりも仕事の選択肢が増えますし、障害者枠での就職よりクローズでの就職の方が給料が高いことも一因でしょう。

また、「自分が『精神障害者である』と知られたくない」という人もたくさんいます。

 

精神障害をオープンにせず就職した場合、周囲にバレるのが怖くて勤務中の服薬や定期的な通院が難しくなり、結果的に体調を崩して仕事を辞めざるを得なくなる人も多いようです。

 

3.ストレスをうまく発散し、体調を安定させ続けることの難しさ

統合失調症鬱病双極性障害などの精神障害を抱えながら働くときには、如何にストレスに押し潰されないかが重要です。

特に、就職して新しい環境に身を置いた時には、不安やストレスを感じやすいもの。

それが呼び水となって、体調を崩してしまう人が多くいます。

不安やストレスを感じたら、こまめに発散してリセットできればいいのですが…。

なかなか難しいですよね。

 

 

 

精神障害者が仕事を長く続けていくために

では、精神障害を抱えながらも安定して働くには、どうしたらいいのでしょうか。

色々な対処法が考えられると思いますが、私は以下の2つを大事にするべきと考えています。

 

1.焦って就職しないこと

病気の症状が落ち着いてくると、どうしても焦る気持ちがわいてきます。

仕事をせずに休んでいることに、罪悪感をもってしまいがちだからです。

でも、病状が落ち着き始めた段階で就職してしまうと、一気に病状がぶり返したり、もっと病気が酷くなってしまう事もあります。

主治医と相談し、就職へのGOサインが出たところで、短時間のアルバイトから始めるのが良いでしょう。

 

2.こまめなストレス発散でリフレッシュを

就職後は、新しい環境や周囲の人々との人間関係でストレスを感じやすくなります。

自分だけのリラックス法やストレス発散法を見つけて、こまめにリフレッシュしましょう。

また、定期的な通院で主治医に不安や悩みを話すことも、リフレッシュに繋がるでしょう。

 

 

まずは心の安定を大切に

今回は精神障害者の労働について考えてみました。

『一般的な企業への就職』を念頭に考えましたが、私は『就職』以外の道もあるのではないかと考えています。

例えば、動画投稿等でも収入が得られる時代になってきていますし、企業へ就職せずに自分のスキルを活かしてライターの道を選ぶ人も増えてきています。

まさに、ストレスのかかりづらい方法で収入を得る事が可能な時代になってきたと言えるのではないでしょうか。

 

心の安定を大切にし、「何か行動に移したい!」と思ったときにはなるべくストレスになることは避け、「これなら出来そうだな」と思えるものから少しずつチャレンジしていきましょう。