統合失調症になってから出来なくなってしまったこと
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こんにちは、咲です。
精神的な病を抱える方の中には、「病気になってから出来なくなってしまったことがある」という方は多いのではないでしょうか。
統合失調症歴の長い私も、病気になってからというもの、出来なくなってしまったことが沢山あります。
しかもそれは年々増えていくばかり…。
結構ショックなんです。
出来ないことが一つ増えるたびに(これって何故なんだろう…)と考えてきたのですが、まるで脳のシナプスがどんどん切れてしまっているみたいだな、なんて最近は思うようになっていました。
統合失調症になってから困っていること
私が特に困っていることは、2つあります。
1.作業に集中できない
統合失調症になってから出来なくなってしまったことの中でもよく気にしているのが、本を読む、文章を書く、音楽を聴く等の作業に集中することです。
統合失調症を発症する前の私は、読書や音楽鑑賞が大好きで、欠かすことなく日記を書いたものでした。
何時間でも本を読んでいられたし、やろうと決めたことに集中して一日を過ごすこともよくありました。
でも、統合失調症を発症してからは、何をやろうとしても集中できなくなりました。
特に、大好きな読書が全く楽しめなくなってしまったのは本当に悲しいです…。
1冊読み切るのにかなり時間がかかりますし、物語に入り込むことが出来ないのは辛い。
人生の楽しみの半分以上が奪われたような気持ちです。
ちなみに、ブログを更新するのにも時間がかなりかかります…。
2.自意識(自我)が散漫で、考えが纏まらない
これは統合失調症の症状なのか分かりませんが、自意識が散漫になり身体から抜けていく感覚があります。
更に、この時体の感覚も一切なくなってしまうんです。
触覚、嗅覚、聴覚、「体に収まっている」という感覚も…。
私、変な事言ってますよね。
(そういう自覚はあるんです…。)
去年の夏頃からでしょうか。
身体から抜けていく自意識を一生懸命に辿って、体に戻す…。
そんな作業をすることが多くなりました。
この作業は本当に疲れるんです。
それと同時に、物凄い恐怖に襲われます。
「私」という人間がいなくなってしまうんじゃないかという恐怖。
統合失調症によって正常な機能をどんどん失っていく感覚
私が統合失調症によって出来なくなってしまったことについて考える時、ぼんやりと思うのは、まるで脳のシナプスがプチプチと切れていっているみたいだな、ということです。
正常に機能していたものが機能しなくなっていく感覚、イメージ。
もしもこれがイメージではなくて本当に私の脳の中で起こっているのだとしたら、再び正常に機能させることは難しいのでしょうね。
病気とともに生き、だけども「私」という存在を決して離さない
病気になってから諦めたことは数えきれません。
普通に働き、生活する事。
大好きな人との結婚。
温かく穏やかな家庭を築くこと。
統合失調症であることを知って離れていってしまった友人達のことも…。
でも、だからこそ私はこれからも病気とともに生きていくし、「私」という存在だけはぎゅっと握りしめて離さない。
きっと。
そんなことを考える夜なのでした。