今日も、統合が失調している。

【統合失調症】サトラレ?いいえ、私はサトリです。【ある時急に 全てを悟ってしまう者】


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統合失調症サトラレ

サトラレという漫画、ご存じですか?

佐藤マコトさんの作品で、あらゆる思考が思念波となって周囲に伝播してしまうサトラレてしまう)症状を持つ、「先天性R型脳梁変性症」患者(という設定)の主人公の物語で、テレビドラマにもなっていました。

放送当時、かなり話題になっていたように記憶しています。

 

実はこのサトラレ統合失調症の症状によく似ているんです。

 

統合失調症の症状としてのサトラレ

自分の考えていることが周りの人たちに知られてしまうという一種の妄想(と病院では言われるもの)は、統合失調症患者の間で自然とサトラレと呼ばれていたりします。

統合失調症の症状としてのサトラレというのは、この「思考伝播」型だけではありません。

思考伝播以外にも、

  • 自分の考えていることを抜き取られてしまう!(思考奪取
  • 外から頭の中に考えを吹き込まれてしまう!(思考吹入
  • 自分が考えていることを他人に見抜かれてしまう!(思考察知

等の症状があります。

 

このブログを読んでくださっている方の中にも、これらの症状に悩まされている方がいらっしゃるかもしれません。

 

 

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私はサトラレ?いいえ、サトリです。

いきなりですが、私はサトリなんだと思っています。

また変な事言ってる~と思うかもしれませんが、統合失調症の症状が酷くなってくるとサトリ状態になるので、きっと病気の症状なのでしょうね。

ある瞬間、急に全てを悟ってしまうんです。

この世の全てを知ってしまったような感覚。

それと、他人が何を考えているのかが手に取るように分かる。(ような気になる)

 

今まで長い事精神科に通院してきましたが、サトラレの人には出会うことがあるのに対して、サトリの人には出会ったことがありません。

自分を神だと認識している方や、全知全能になったような気持ちになる統合失調症の方もいますが、その症状とはちょっと違うんですよね。

 

ただひたすら、道行く人や友人・家族が考えていることが分かるんです。

私の事を悪く言っているとか、私の噂話をしている等の被害妄想が殆どなのですが…。

 

ちなみに私、普段はサトリモードになることはなく、ストレスが溜まって統合失調症の症状が悪化してくると急にモードになります。

サトリになると悟りが開けるのかというとそうでもなく、気分が鬱々として希死念慮に駆られることも多くあります。

 

私と同じように、「サトリですよ!」という方、この世にいるのでしょうかね…。

もしもいるなら、一度話してみたいな、なんて思ったりするのですが…。

 

 

 

 

ちなみに、私自身は統合失調症でサトリなわけですが、時々自分以外の精神障害を抱えた人たちの心の中を覗いてみたいと思う時があります。

以前かなり話題になったこちらの本、

こころと脳の相談室名作選集 家の中にストーカーがいます (impress QuickBooks)

は、一時期なかなか手に入らなかったのですが、最近ふと思い出して購入しました。

 

あの、「みんなと同じように頭の中にipodを埋め込みたい」という相談で有名になった、「心と脳の相談室」。

精神科医である林公一氏が運営しているwebサイト「心と脳の相談室」には、精神障害当事者やその家族・友人からたくさんの心と脳の相談が寄せられています。

胸がギュッと苦しくなるような相談や、読むだけでも絶望してしまいそうな相談、すこしだけクスっと笑えるようなお話や背筋が凍るようなお話も…。

 

林氏の端的・スマートな回答は、決して変な希望を持たせることなく、ただ事実のみを伝えています。

55件の選び抜かれた相談内容は、精神障害当事者にも、その家族や友人にとっても有益なものだと感じますし、読み物としても面白いですよ。

 

 

まだ読みかけなのだけど、サトリの話は出てくるかな?